地積測量図

2023年4月13日

地積測量図とは、土地の面積を測量した図面です。
公図が正確ではない場合や、登記簿上の面積が正確であるかどうかを確認する際に利用できます。
しかし、この地積測量図は土地の保存登記がなされた時期によっては未作成の場合が多く、必ずしも存在するとは限りません。

地積測量図が作成されている土地は境界などがある程度判明している場合が多く、
土地の形状や面積などの物理的な状況を確認する点においては重宝する資料です。
ただし、地積変更や文筆の登記がされていない土地については地積測量図が作成されていない事が多いので、注意が必要です。

地積測量図の活用

担当者
地積測量図には境界杭や境界鋲などの位置や種類が記載されています。
境界が確定できているか否かは、土地を売却する際の売れ行きに大きく影響します。
よって、地積測量図がない土地については、処分にあたり境界画定や測量の費用が必要になる場合があるため、
担保目的で土地を評価する場合には留意しておくべきです。

次に、地積測量図が作成してある場合には、境界杭等が測量図面通りに存在しているかどうかを確認します。
建築工事や道路工事に伴って境界杭の所在が不明になってしまうこともあるため、現地調査は行うべきです。

地積測量図と実測図の相違点について

地積測量図は法務局に備え付けている為、土地の文筆登記などの際には必ず作成されます。
一般的に測量図と呼ばれるもののなかには、地積測量図の他に確定測量図、現状測量図等と
よばれているものがありますが、これらの測量図は隣地境界の立ち合い確認をしていなかったり、
関係者の合意の有無とは関係なく作成されている場合もあるため、一概に正確かどうかを判断できません。